情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の勉強法講座

毎年、春(4月)に実施される情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験の内、プロジェクトマネージャ試験に合格するために私が実践した勉強法をご紹介します。

プロジェクトマネージャ試験について

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の内、高度試験に位置付けられ、毎年春(4月)のみの実施となっています。
プロジェクトマネージャ試験で求めれらているレベルは、IPAのホームページに「受験要領・シラバス」として詳しく掲載されているので一度目を通すようにしてください。
(シラバスの版数により参照先が変わるかもしれないのでリンクにはしていません)

午後Ⅱは論述式試験です。

プロジェクトマネージャ試験受験の心得

プロジェクトマネージャ試験を受けるにあたって誤解して欲しくないのは、プロジェクトマネージャ分野の業務に携わっている経験年数はあまり関係ないということです。
確かに業務経験があることで、有利になることもあります。
ただし、世の中一般向けに作られた試験と実務ではギャップも多く、「そんなの実務じゃ通用しないよ」的な問題も結構あるようです。
業務経験があることで、逆に落とし穴にハマってしまったということも起こり得ます。
なので、業務経験年数についてはあまり意識する必要はありません。

あくまで求められているレベルの知識があることを証明することで合格となります。

私が受験した時のレベル

プロジェクトマネージャ試験の勉強法はその分野に携わっている業務年数、知識量により変わる場合もありますが、試験と実務にはギャップがあります。
よってこの記事では、私が受験した時のレベルと合わせて、誰でもフラットに対応できる方法をお伝えします。
ご自身のお仕事経験や知識量によって参考にできる部分とそうでない部分は取捨選択をお願いします。

私の業務経験と勉強期間

私がプロジェクトマネージャ試験を受験し、合格した時の業務経験および勉強期間は以下の通りです。

  • 合格年:2011年
  • システムエンジニア歴:6年
  • 分野に携わっている年数:3年
  • 分野に関する知識:仕事で駆け出しのプロジェクトマネージャとして修行中
  • 資格取得に向けた勉強期間:約6ヶ月

プロジェクトマネージャ試験への挑戦を決めたのは、私が仕事でプロジェクトマネージャとして経験を始めたばかりの頃でした。
一人前のプロジェクトマネージャになるため、体系的な知識を身につけておきたいというのが目的です。

試験に合格したのは2回目の申し込みの時です。
1回目は受験日当日に仕事のトラブルで受験で会場に行く事が出来なかったため、その分勉強期間が少し長いです。

受験時点の取得済み資格

受験時点で取得済みの情報処理技術者試験は次の通りです。

  1. 2005年:基本情報技術者試験(FE)
  2. 2009年:応報情報技術者試験(AP)
  3. 2010年:ITサービスマネージャ試験(SM)

プロジェクトマネージャ試験の勉強法

私がプロジェクトマネージャ試験を受験し、合格した時の勉強法について次の順で紹介します。

  1. 使用した教材
  2. 勉強スケジュール
  3. 勉強のコツ

ポイント1:使用した教材

私は一人前のプロジェクトマネージャになることを目指していたため、本試験については会社の制度を利用して通信教育で学習しました。
とはいえ勉強法は変わらないので安心してください。

通信教育で学習した内容を踏まえ、書店やネットで購入できるものでおすすめの教材はこれです。

この教材をおすすめする理由は、午後Iの解説が分かりやすい点です。
過去問の解説も特典としてダウンロード可能なので、多くの詳しい解説を読むことができます。

プロジェクトマネージャ試験のポイントは、より多くのプロジェクト事例を知り、自分のことのように理解することです。
そのために午後問題の問題文をたくさん読むことはプロジェクト事例を知ることは有効なのです。

ポイント2:勉強スケジュール

私がプロジェクトマネージャ試験受験を決めてから試験当日までの勉強スケジュールや、やる気スイッチを押すタイミングについて解説します。
基本的な勉強スケジュールはこちらの記事をご参照ください。

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情報処理技術者高度試験勉強スケジュール

基本的な勉強スケジュールをベースとして、プロジェクトマネージャ試験の特徴に合わせた補足を説明します。

試験1ヶ月前

教材の午後Ⅰ・Ⅱの問題文と解説をひたすら読みましょう。
自分が関わったことのないようなプロジェクトも毛嫌いせず読むことが大切です。

午後Ⅰの解き方は上記で紹介した教材に詳しく載っていますのでそちらを読んで数回試してみるくらいで十分でしょう。
それよりもとにかく問題文、解説を読むために時間を使いましょう。

午後Ⅱについては、以下を参照してください。

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情報処理技術者論述試験
午後Ⅱも一度論文形式で書いてみる程度で、あとはできるだけ多くの問題文を読みましょう。

あと、EVM(アーンドバリューマネジメント)に馴染みの無い方は早めに理解しておくと問題文を読む上で楽になります。
プロジェクトマネージャ試験で出てくる言葉は、品質管理、スケジュール管理等概ね日本語から推測しやすい言葉が多いのですが、EVMだけは単語から連想しにくいので問題文を読む前に理解しておきましょう。

ポイント3:勉強のコツ

プロジェクトマネージャ試験の勉強のコツは、プロジェクト事例をより多く仕入れることです。

プロジェクトマネージャ試験で見られているポイント

試験では言うまでもなく、プロジェクトマネージャとしての本質を身につけているかを判定されます。
プロジェクトマネージャとしての本質はこの3点につきます。

  • しっかり計画を作成する
  • 計画通りにプロジェクトが進んでいるかモニタリングし問題を早期に予見する
  • 問題を検知したら誠実に対応する

試験では計画は立てられた前提で進みます。
試験で見られているのは、問題の予見と対処のスキルです。

つまり、「問題文に仕込まれた問題を見つけて対処法を解答する」ことが求められます。

よって、試験対策としては、

  1. 計画外に発生する問題にはどのようなものがあるかを知ること
  2. 計画外に発生する問題に対してどのような対処法があるのかを知ること

が合格への近道です。

プロジェクト事例収集をする

プロジェクトマネージャ試験の勉強のコツは、プロジェクト事例をより多く仕入れることと述べました。
ではなぜ事例収集が必要なのか?
なぜなら、世の中には一つとして同じプロジェクトはなく、各プロジェクトで起こる問題も様々だからです。

私は仕事で駆け出しのプロジェクトマネージャとして業務に携わっていました。
しかし、関わることのできるプロジェクト数には限りがあり、業務だけでは全く足りないのです。
プロジェクトマネージャ試験で問われる全ての問題事例を経験することは、余程の経験年数が必要でしょう。

そこで、午後試験の過去試験の問題文をできるだけたくさん読んで事例を仕入れます。
事例に対する対処法は解説文を読みます。

できるだけ多くの対処法を仕入れたら、どんな問題が出題されても、仕入れた対処法を使って「いかに誠実に対応するか」を考えるだけで回答を作成することができます。

午後Ⅰの選択問題を決定するポイント

最後に、午後の選択問題でどのような問題を選べば良いかの判断ポイントについてお伝えします。
午後Ⅰの選択で私がおすすめしているのは、解答用紙を見て文章を書く欄が多い問題を選ぶということです。
文章で解答する問題の方がより部分点が取りやすくなります。

これまで収集した事例をヒントに、仕込まれた問題、もしくは対処法を解答用紙に書きます。
文章による解答では、問題を予見できていること、誠実な対処を考えられていることが指定文字数内で表現できていれば、ピッタリ求める解答でなくても部分点を期待することができます。

まとめ

プロジェクトマネージャ試験合格に向けた勉強法を紹介しました。

  1. 使用した教材
  2. 勉強スケジュール
  3. 勉強のコツ

あとは試験までの残り期間にあわせた勉強をするのみです。
この記事を読んでくれた方がプロジェクトマネージャ試験で勉強の成果を発揮できることを願っています。

その他の試験区分についてはこちらをご参照ください。

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