情報処理技術者システム監査技術者試験の勉強法講座

毎年、春(4月)に実施される情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験の内、システム監査技術者試験に合格するために私が実践した勉強法をご紹介します。

システム監査技術者試験の心得

システム監査技術者試験は、情報処理技術者試験の内、高度試験に位置付けられ、毎年春(4月)のみの実施となっています。
システム監査技術者試験で求めれらているレベルは、IPAのホームページに「受験要領・シラバス」として詳しく掲載されているので一度目を通すようにしてください。
(シラバスの版数により参照先が変わるかもしれないのでリンクにはしていません)

午後Ⅱは論述式試験です。

システム監査技術者試験受験にあったって

システム監査技術者試験は高度試験の内でも特に難易度の高い試験と言われています。
おそらく情報処理に関連するお仕事をしている方達にとって、システム監査に監査人として携わる機会が少ないからではないかと想像します。

システム監査技術者試験以外の高度試験は、分野の業務に携わっている経験年数はあまり関係ないのですが、システム監査技術者試験に関しては業務経験がある方が有利です。

他の試験区分では、世の中一般向けに作られた試験と実務ではギャップも多く、「そんなの実務じゃ通用しないよ」的な問題も結構あるので、業務経験があることで、逆に落とし穴にハマってしまったということも起こり得ます。
一方、システム監査技術者の業務は「世の中一般に正当とされる事に準じているか」を監査するため、実務とのギャップが比較的少ないのです。

とは言え、じっくり時間をかければ、実務経験がなくても合格はできます。
その証拠に私はシステム監査に関わった経験ゼロで合格することができています。

私が受験した時のレベル

システム監査技術者試験の勉強法はその分野に携わっている業務年数、知識量により変わります。
この記事では、私が受験した時のレベル(監査経験ゼロ)に合わせて、誰でもフラットに対応できる方法をお伝えします。
ご自身のお仕事経験や知識量によって参考にできる部分とそうでない部分は取捨選択をお願いします。

私の業務経験と勉強期間

私がシステム監査技術者試験を受験し、合格した時の業務経験および勉強期間は以下の通りです。

  • 合格年:2013年
  • システムエンジニア歴:8年
  • 分野に携わっている年数:0年
  • 分野に関する知識:応用情報技術者で勉強した程度の知識。ほぼゼロ。
  • 資格取得に向けた勉強期間:約4ヶ月

受験時点の取得済み資格

受験時点で取得済みの情報処理技術者試験は次の通りです。

  1. 2005年:基本情報技術者試験(FE)
  2. 2009年:応報情報技術者試験(AP)
  3. 2010年:ITサービスマネージャ試験(SM)
  4. 2011年:プロジェクトマネージャ試験(PM)
  5. 2012年:ITストラテジスト試験(ST)

システム監査技術者試験の勉強法

私がシステム監査技術者試験を受験し、合格した時の勉強法について次の順で紹介します。

  1. 使用した教材
  2. 勉強スケジュール
  3. 勉強のコツ

ポイント1:使用した教材

私がシステム監査技術者試験合格のために使用した教材はこれです。

※実際は受験年の最新版を購入しました。
(当時とパッケージのデザインも変わっていて思い出すのに苦労しました)

受験当時、私はシステム監査技術者に関する知識がゼロだったので、とにかく分量の多い教材を購入しようと、「合格テキスト」と「合格トレーニング」の2冊を購入しました。

この教材2冊のいいところは、テキストとトレーニング問題がそれぞれ分かれているので、ページを行ったり来たりする事なく問題を解きながらテキストで確認できる事です。
問題を解きながら何度もテキストを確認したので、2冊の方が勉強しやすかったです。
また、セットで購入したのでトレーニング問題とテキストのリンク付けが容易でした。

実務経験者ある人は「合格トレーニング」だけでもいいと思います。

ポイント2:勉強スケジュール

私がシステム監査技術者試験受験を決めてから試験当日までの勉強スケジュールや、やる気スイッチを押すタイミングについて解説します。
基本的な勉強スケジュールはこちらの記事をご参照ください。

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情報処理技術者高度試験勉強スケジュール

基本的な勉強スケジュールをベースとして、システム監査技術者試験の特徴に合わせた補足を説明します。

受験申し込み

試験の約3ヶ月前です。
システム監査技術者試験は覚えるべき用語がたくさんあります。
この頃から、テキストを読んで、監査独特の用語とその内容について覚えるようにしましょう。

用語が多いので眠たくなりますが、ここで頑張って少しづつテキストを読みすすめ、どのような用語があるのかを把握します。

試験1ヶ月前

午後Ⅰ対策を重点的に行います。
午後Ⅰ問題を何度も解いて、予備調査のことを問われているのか、本調査のことを問われているのか等、用語とリンク付けする練習をします。

用語とのリンク付けができるようになれば、後は監査の事例や手法をできるだけ多く知るために問題と解説を読む事に時間を使います。

午後Ⅱについては、以下を参照してください。

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情報処理技術者論述試験
午後Ⅱも用語とリンク付けができるようになれば、一度論文形式で書いてみる程度で、あとはできるだけ多くの問題文を読みましょう。

ポイント3:勉強のコツ

システム監査技術者試験の勉強のコツは、監査独特の用語の内容をできるだけ早く覚える事です。
用語を覚えるだけでも結構大変です。
似た用語が多くて覚えにくいのと、実際にイメージしている監査とのギャップが多いというのが大変な理由です。

似た用語が多い

似た用語として次のようなものが挙げられます。

  • 中長期計画書・年度計画書・個別計画書
  • 予備調査・本調査
  • 監査調書・監査手続き書・監査報告書
  • システム監査基準・システム管理基準

一つ目の中長期計画書・年度計画書・個別計画書は単語から読み取れるのは期間の長さくらいです。
各計画書には何を書いているかを覚えておかないと「○○といった内容はどの計画書に書かれるか」といった問題に答えることができません。
このように小さな意味の違いも覚えておかないと、理解できていることを証明できないのです。

イメージしている監査とのギャップ

みなさんは監査というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「何やら監査人が来て、細かいミスやモレといった悪い点を探している」というイメージだったりしませんか?
実際に私もそう思っていました。

実は監査の目的はITガバナンス、すなわち健全な経営を行う上での改善が目的です。
(監査によっては経営状況の評価までを目的としている場合もあります)
つまり、放っておいたら経営を脅かすような事故が起こる可能性がないかチェックし、可能性がある場合は改善を促すことをしているのです。

もう一つ例を挙げます。
監査人が来てインタビューされた経験のある人は、「監査された」と思っていませんか?
あれ、監査しているのではなく、監査の準備をしているだけだったりします。
(予備調査におけるインタビューと本調査におけるインタビューは目的が異なります)

このように実際にイメージしている監査とのギャップがある事で、用語を内容とリンク付けして覚えることが難しいのです。

勉強のコツ

たくさんあるややこしい用語を覚えるには、一つ一つ覚えようとしてもなかなか身につきません。
どのような用語の種類、目的があるのか一通り教材に目を通したら、監査全体を流れで覚えるようにしましょう。

問題文で流れを覚える

流れで覚えるためには、午後Ⅰ・午後Ⅱの問題文を「今は予備調査のインタビューをしているところだな」というのをメモしながら読み進めることが効果的です。
数をこなす内に監査の流れが身についてきて、用語と内容がリンク付けできるようになります。

実際に監査をしてみる

これはもしチャンスがあればという話です。
監査の流れを覚える一番良い方法は、実務を経験することです。

監査をしている部署に配属されるというのはある事ではありませんが、会社によっては内部監査人を社内で募集しているところもあるようです。
監査は会社の健全性を保つためには必要ですが、短期的には目に見えた利益を生む訳ではないため、実際にはあまり人を集められないという事情もあるのでしょう。
一度経験してみる事で理解度はかなり上がりますので、もしこのようなチャンスがあれば手を挙げて見てはいかがでしょう。

まとめ

システム監査技術者試験合格に向けた勉強法を紹介しました。

  1. 使用した教材
  2. 勉強スケジュール
  3. 勉強のコツ

あとは試験までの残り期間にあわせた勉強をするのみです。
この記事を読んでくれた方がシステム監査技術者試験で勉強の成果を発揮できることを願っています。

その他の試験区分についてはこちらをご参照ください。

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