みなさまいかがお過ごしでしょうか。ヤノアカです。
2020年春季の情報処理技術者試験がコロナウイルス拡大の影響で中止になりました。
中止になるとどうなるのか?一部試験免除はどうなるの?受験料は?
そんな不安をお持ちの方も多いと思います。
私も2020年春季に申し込んでいたので、不安になっている一人です。
このような状況でどのように対処すれば良いかを一緒に考えたいと思います。
情報処理技術者試験の取り扱い
IPAが発表している各種取り扱いについてご紹介します。
最新情報はIPAのホームページで確認してください。
ここでは現時点で発表されている情報をまとめてご紹介します。
特別試験の開催について
2011年の春季試験が東日本大震災により「延期」になったことがあります。
この時は2011年6月25日に特別情報処理技術者試験として振替試験が実施されました。(当初予定は2011年4月17日)
特別試験は3月25日に発表されました。
今回は2020年3月24日に「中止」が発表されました。
受験票の発送も行われませんでした。
当初開催予定だった4月19日になっても新型コロナウィルスの収束傾向が見られないため、現時点での扱いは「延期」ではなく「中止」のままです。
特別試験の開催も未定とのことです。
<2020年5月26日追記>
中止となった春季の高度試験は秋に開催される予定となったとのことです。
<2020年6月30日追記>
中止となった春季の高度試験は2020年10月18日(日)に開催される事になりました。
一部試験免除の扱いについて
2年以内に一定の条件を満たした人は、午前I試験が免除になるなどの一部試験免除制度があります。
今回の中止によりこの一部試験免除の権利は1回分消化しない扱いとなるようです。
つまり2年というフィーバー期間の最後のチャンスだった方もこれで権利を剥奪されることはなく、少なくとも次の機会までは権利が生き残るとのこと。
ただし、もう秋季試験で受ける試験がない場合はどうなるんだろう?という不安も残ります。
詳細は決まり次第、ホームページで公表されるとのことですので発表を待ちましょう。
受験者の不利にならないよう検討しているとのことですので救済措置はあると信じています。
<2020年5月26日追記>
中止となった春季の高度試験は秋に開催される予定となったことで権利も継続のようです。
<2020年6月30日追記>
中止となった春季の高度試験は2020年10月18日(日)に開催される事になり、平成30年春季の試験に合格し、午前I試験が免除となる権利を持っている人も、免除申請可能となっています。
受験料について
受験料は返還されるとのことです。
返還方法等も決まり次第案内があるとのことですので、これも心配は不要でしょう。
おすすめの勉強法
それでは、特別試験があるかどうかがわからない中どのように過ごせばいいのか?ということを考えてみます。
アディショナルタイムと思って勉強を続ける
一つは与えられた期間、サッカーでいうところのアディショナルタイムだと思って勉強を続けることです。
アディショナルタイムが特別試験なのか、はたまた来春なのかはわかりませんが、諦めず勉強することです。
特別試験が実施されるとしても発表から実施まで1ヶ月以上は期間があると思います。
なので対策期間は十分にあります。
高度試験の勉強法はこちらにまとめていますので参考にしてください。
毎年、春と秋(4月、10月)に実施される情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験の内、高度試験に合格するための勉強法をまとめました。情報処理技術者高度試験について情報処理技術者高度試験は2021年時点で以下の8区分の試験のこ[…]
実際にモノを作って知識を深める
ある程度試験対策ができているという人は、実際にモノに触ってみてさらに知識を深めましょう。
特に技術者系の分野、データベース技術者は簡単なデータベースを設計構築してみることが良いでしょう。
AWSなどでは簡単にRDSの構築が可能です。
触れてみることで、「なんとなくわかった気になってたが、実は理解できていなかった」という気づきがあるかもしれません。
または同じ分野の他の試験問題にもチャレンジしていることもお勧めです。
例えば、プロジェクトマネージャーならPMPの勉強をしてみることでお互いの知識アップにつながります。
異なる分野にも触れ見識を広げる
同じ分野の知識を深める他、異なる分野に触れることもお勧めです。
情報処理技術者試験の高度試験は特定の分野に特化した試験ですが、実際に実務で扱う場合は様々な分野と関連があります。
資格は持っているだけでは意味がないので実際の仕事で役立てるためには様々な分野との関連を知っておく必要があります。
そうすることで、ターゲット分野の見識が広がり、より理解が深まることにもつながります。
お勧めはAWSなどのクラウド環境で簡単なツールを構築してみるといいと思います。
ネットワーク、データベース、セキュリティ、業務プログラム、様々なことを意識して設計することで確実に身につきます。
まとめ
中止になってしまったのは残念ですが、これもチャンスと捉え、次に活かしていきましょう。
新型コロナウィルスの対策で家にいる時間が長くなるため、普段できなかった事(実際にモノに触れる等)にぜひチャレンジしてみてください。
アイデアを出して試験にも新型コロナウィルスにも勝利しましょう。
それではまた。