情報処理技術者システムアーキテクト試験の勉強法講座

毎年、秋(10月)に実施される情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験の内、システムアーキテクト試験に合格するために私が実践した勉強法をご紹介します。

システムアーキテクト試験について

システムアーキテクト試験は、情報処理技術者試験の内、高度試験に位置付けられ、毎年秋(10月)のみの実施となっています。
システムアーキテクト試験で求めれらているレベルは、IPAのホームページに「受験要領・シラバス」として詳しく掲載されているので一度目を通すようにしてください。
(シラバスの版数により参照先が変わるかもしれないのでリンクにはしていません)

午後Ⅱは論述式試験です。

システムアーキテクト試験受験の心得

システムアーキテクト試験を受けるにあたって誤解して欲しくないのは、システムアーキテクト分野の業務に携わっている経験年数はあまり関係ないということです。
確かに業務経験があることで、有利になることもあります。
ただし、世の中一般向けに作られた試験と実務ではギャップも多く、「そんなの実務じゃ通用しないよ」的な問題も結構あるようです。
業務経験があることで、逆に落とし穴にハマってしまったということも起こり得ます。
なので、業務経験年数についてはあまり意識する必要はありません。

あくまで求められているレベルの知識があることを証明することで合格となります。

私が受験した時のレベル

システムアーキテクト試験の勉強法はその分野に携わっている業務年数、知識量により変わる場合もありますが、試験と実務にはギャップがあります。
よってこの記事では、私が受験した時のレベルと合わせて、誰でもフラットに対応できる方法をお伝えします。
ご自身のお仕事経験や知識量によって参考にできる部分とそうでない部分は取捨選択をお願いします。

私の業務経験と勉強期間

私がシステムアーキテクト試験を受験し、合格した時の業務経験および勉強期間は以下の通りです。

  • 合格年:2017年
  • システムエンジニア歴:12年
  • 分野に携わっている年数:12年
  • 分野に関する知識:業務エンジニアですので普段から仕事で携わっていました
  • 資格取得に向けた勉強期間:約3日

受験時点の取得済み資格

受験時点で取得済みの情報処理技術者試験は次の通りです。

  1. 2005年:基本情報技術者試験(FE)
  2. 2009年:応報情報技術者試験(AP)
  3. 2010年:ITサービスマネージャ試験(SM)
  4. 2011年:プロジェクトマネージャ試験(PM)
  5. 2012年:ITストラテジスト試験(ST)
  6. 2013年:システム監査技術者試験(AU)

システムアーキテクト試験の勉強法

私がシステムアーキテクト試験を受験し、合格した時の勉強法について次の順で紹介します。
と、言いつつも実はシステムアーキテクト試験に関してはあまり勉強しませんでした。

私自身、システムアーキテクト分野に仕事として携わっており、システム開発の流れは理解していました。
プロジェクトマネージャ試験やITサービスマネージャ試験と試験範囲が重なるところもあり基礎知識はあります。
また、論述式試験はシステムアーキテクト試験以外全て取得していたので、論文にも慣れていました。

その為、試験対策として実施したのは午前対策と、アジャイル開発などあまり携わっていない開発手法の勉強をしました。
(しばらく情報処理試験を受けていなかったので午前Iからの受験でした)

とは言え、冒頭で説明した通り、始めて受験する方でも対応できる方法について以下3つのポイントで解説します。

  1. 使用した教材
  2. 勉強スケジュール
  3. 勉強のコツ

ポイント1:使用した教材

私がシステムアーキテクト試験合格のために使用した教材はこれです。

実際は受験年の最新版を使用しています。

私のこの教材の使い方は以下の2つです。

  • 不安な用語の意味を再確認する
  • 過去問題を解く

この教材のいいところは、業務分野毎の午後I問題を用意してくれていることです。
販売・購買業務、物流・在庫業務、店舗管理業務、会計業務毎の問題を掲載してくれています。
私のようにいくらシステムエンジニアを10年以上やっていても、携わる業務は1つか2つなので知らない業務で起こりがちな問題を事例問題を通じて知れるのは大きいのです。

ポイント2:勉強スケジュール

システムアーキテクト試験に関するスケジュールは、こちらの記事に書いている基本的な勉強スケジュールで問題ありません。

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情報処理技術者高度試験勉強スケジュール

勉強のコツで記載する内容を理解できたら、午後Iの問題をできるだけ多く読んでください。
システム開発の中でどのような問題が発生するのかを、事例を踏まえて理解することが合格への近道です。

ポイント3:勉強のコツ

システムアーキテクト試験のメインは戦略立案から設計までの上流工程です。
情報システム戦略から始まり、どのような分析が行われ、実際のシステム開発に至るのかを理解しましょう。
システムアーキテクト試験の勉強のコツはシステム開発のルールを早い段階で理解する事です。

システム開発モデル

ウォーターフォールモデル、スパイラルモデルなどのシステム開発の進め方がシステム開発手法です。
理解の仕方としては、まずモデルを絵に描いてみましょう。
ウォーターフォールモデルなら、段になった滝の絵
スパイラルモデルなら、らせん階段のような絵です。

そして描いた絵にそれぞれの開発モデルのメリット・デメリットを書き込んで、画像として覚えましょう。
開発モデルは名前から絵をイメージしやすいのでそのように覚えます。

最近よく耳にするアジャイル開発については押さえておきましょう。

UML図

UML図については、クラス図、アクティビティ図、ユースケース図、シーケンス図については図の形とどのようなシステムの状態を表現できるのかを理解しましょう。
午前問題で意味を問われるのはもちろん、午後問題でもUML図の中の空欄を埋めるような問題や、発生した不具合をUML図から見つけるような問題が出ることが予想されます。

モジュール設計

モジュール結合度の高い低い、モジュール分割のメリット等は一通り理解しておきましょう。
午後問題でもモジュール設計の悪さに起因して発生している問題が出る可能性があります。

テスト手法

テスト工程はシステム開発の下流工程ですが、上流で決めた仕様や機能をどのように確認するかという点で重要です。
条件網羅、分岐網羅といったホワイトボックステストの手法や、
限界値テスト、同値テストといったブラックボックステストの手法については押さえておきましょう。

これらはテキストの問題などを利用して、実際にテスト項目を作ってみることをお勧めします。
言葉を覚えるよりも実際に体験してみることで理解が深まります。

まとめ

システムアーキテクト試験合格に向けた勉強法を紹介しました。

  • 使用した教材
  • 勉強スケジュール
  • 勉強のコツ

あとは試験までの残り期間にあわせた勉強をするのみです。
この記事を読んでくれた方がシステムアーキテクト試験で勉強の成果を発揮できることを願っています。

その他の試験区分についてはこちらをご参照ください。

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