プレゼンテーションで失敗しないための秘訣は、発表する内容に説得力を持たせ、自信を持ってプレゼンすることです。
「そんなことわかってるよ。それが出来ないから困っているんだよ」
そんな声が聞こえてきそうです。
この記事では、どのようにすれば発表する内容に説得力を持たせ、自信を持ってプレゼンすることができるのかを紹介します。
プレゼンテーションとは
プレゼンテーションとは、大辞林によると下記ののように記載されています。
- 提示。説明。表現。
- 自分の考えを他者が理解しやすいように,目に見える形で示すこと。また特に,広告代理店が依頼主に対して行う広告計画の提示や,説明活動をいう。プレゼン。
「特に、広告代理店が依頼主に対して行う」というのは少し限定的な気もしますが、要は、人の前で説明するということです。
プレゼンテーションに対するイメージ
みなさんのプレゼンテーションのイメージはどのようなイメージでしょうか?
- 得意先に対して自社商品の提案
- 会社の上司に対する報告
- 新商品や決算報告などの報道発表
このようなイメージが強いと思います。このイメージがプレゼンテーションに対する苦手意識を生み出す理由です。
プレゼンテーションの意味は、「人前で説明すること」だけであるにも関わらず、イメージする人前が緊張する相手、イメージする説明が超重要事項となってしまうことで、なかなか得意にならないのです。
うまくできない理由
前段で述べたとおり、イメージする人前が緊張する相手、イメージする説明が超重要事項になってしまうことで以下の失敗要素が生じてしまいます。
- 伝えるべきことを全て伝えようとするため理解しづらくなる
- 商品が主役になってしまい何が良いのか伝わらない
- 直前まで資料作成をしているため練習する機会が少ない
つまり、プレゼンを成功させるためには、これらの失敗要素を生じさせないようにすれば良いのです。
プレゼンで成功するための3つのポイント
プレゼンテーションで成功するためには
- 自分の型を身に着ける
- 発表する内容を好きになる
- 日頃から練習する
を実践することです。
私がこれまでにプレゼンスキルを身につけるために参考にした書籍については以下の記事もご覧ください。
「プレゼンテーションスキルを身につけたいけど、何か参考になる本はない?上手なプレゼンをしたいのだが、テクニックについて知りたい」こういった声にお答えします。こんな人に読んでほしい私は仕事柄,上司やお客様にプレゼンテーションを[…]
ポイント1:自分の型を身に着ける
プレゼンテーションは、他者が理解しやすいように話す必要があります。
ただ闇雲に良いところを順番に話しても、他者は「いつまで続くのか」とか「今何の話をしているのか」と言った伝えたい内容以外のことを考え始め、本当に伝えたいことが伝わりません。
他者に理解しやすいようにするファーストステップは、まず発表の全体像を伝えましょう。
そして、いくつかある型のうち、自分が最もプレゼン対象の良さを伝えやすい型を決めましょう。
型については、先人達が編み出してきた実績あるものなので、どれを選んでも相手に伝えやすいという目的は達成できます。
あとは無理やり当てはめた型ではなく、自分自身もしっくりする型を選ぶのです。
プレゼンテーションの構成
- 主張
- 型
- 事実・評価・行動
- 主張
主張
最初と最後に最も主張したいことを言います。
「私がお伝えしたいことはAAです」ということ伝えます。
そして最後にも「私がお伝えしたいことはAAでした」と締めるのです。
こうすることで何を伝えたかったのかが明確になります。
型の例1:3つのポイント法
このサイトでも主に利用している型です。
人は3つまでなら集中して聞けるそうです。本当は4つや5つ言いたいことがあってもあえて3つに絞ることで、記憶に残り、かつ論理的にも聞こえます。
「ポイントは3つあります。BBとCCとDDです。BBについては〜、CCについては〜、DDについては〜です。」と伝えます。
”〜”の部分については、次の「事実・評価・行動」を当てはめます。
ちなみに、どうしてもポイントが2つしか思いつかなかった時は、「3つ目のポイントはポイント1とポイント2を実行することです」と言いましょう。
型の例2:メリット・デメリット法
おすすめ商品を提案する場合などはメリットをたくさん伝えたいと思います。
メリットはできるだけ多く伝えましょう。しかし、メリットだけではなんだか狐に抓まれているように感じるのでデメリットも言いましょう。デメリットは一つくらいでいいと思います。
最後にデメリットに対する対策を伝えます。
「AAのメリットは、EEとFFです、EEについては〜、FFについては〜です。一方デメリットもあります。デメリットはGGです。でも大丈夫です。対策としてHHをやります」
デメリットとその対策を伝えることで、相手の立場に立って考えてくれている感が生まれます。
同様に”〜”の部分については、次の「事実・評価・行動」を当てはめます。
事実・評価・行動
前述の”〜”の部分については、次の「事実・評価・行動」を当てはめます。
「XXという事実があります。これについて私はYY(評価)と考えました。そのためZZ(行動)をします」と言います。
事実に基づいて評価、行動をしてるので説得力があります。
型のまとめ
- 私がおすすめしたいのはAAです。
- ポイントは3つあります。BBとCCとDDです。
- BBはX1という事実が公表されています。それについて我々はY1と考えました。そのためZ1を作成しました。
- CCはX2というアンケート結果があります。Y2は必須と考え、Z2の機能を追加しました。
- DDはX3という政策から、Y3の方向に進むと考え、Z3とすることを選択しました。
- 以上3つの理由から私がおすすめしたいのはAAです。
内容は何も書いていないのに説得力ありませんか?
型だけで相手に納得感を持たせることが可能なのです。
ポイント2:発表する内容を好きになる
型に当てはめて、発表をなんとか終えた。成功だ。
いえ、まだプレゼンテーションは終わっていません。これから質問タイムが始まります。
また、聴衆はあなたの表情やしゃべり方まで見ています。
自信なさそうに話していたり、声が小さかったり、質問にオドオドしていたりすると、せっかくの説得力も台無しです。
そうならないためには、話す内容を好きになっておく必要があります。
好きなら自信を持って発表でき、質問にも的確に回答できます。
質問はその場で一発回答できないかもしれません。ただし、プレゼン対象物のことを好きであれば、相手にはその事が伝わり、発表者は自分の質問を理解してくれ、後日的確に回答してくれるだろうと感じるはずです。
相手に信頼されるためには、まず自分がプレゼン対象物を好きになり信頼することです。
ポイント3:日頃から練習する
ここまで準備してもやはり本番は緊張します。
緊張はしても構いません。多少言葉が詰まっても真剣さが伝われば相手は聞いてくれます。
ただ、あまり緊張しすぎて、言いたいことが飛んでしまっては、本来伝えたいことが伝えきれません。
これには緊張を少しでも和らげるために練習あるのみです。
練習といえば本番をイメージしてする必要があると考えると思いますが、なかなかそんな場面を練習のために作り出すことは難しいので、私は日毎から日常をテーマに練習することをお勧めしています。
日常をテーマにすることでネタには困りません。毎日練習できます。
その中で型に当てはめる練習を繰り返すのです。
テーマは堅苦しい必要はありません。型を体に覚えさせてください。
ネタに困ったら、本サイト”ヤノアカ”を活用してください。
誰でも使えるようなネタでプレゼンを意識した構成で記載しています。
ブログなので、ビジネス程堅苦しい構成ではありませんが、型を体に覚えさせるには十分です。
まとめ
現代は色々なプレッシャーの中で闘わなければなりません。
プレゼンテーションもその一つだと思います。
- 自分の型を身に着ける
- 発表する内容を好きになる
- 日頃から練習する
プレゼンテーションで成功する3つのポイントを身につければ、発表する内容に説得力を持たせ、自身を持ってプレゼンすることができるでしょう。
あなたのプレゼンテーションが少しでも成功に近づけることを祈っています。