AWS認定クラウドプラクティショナー試験の勉強法講座

こんにちは。ヤノアカです。

この度、AWS認定クラウドプラクティショナーに合格しました。 これから受験する方の参考になればと思い、体験記、勉強法について解説します。

AWS認定クラウドプラクティショナー受験体験記

AWS認定クラウドプラクティショナーとは、「アマゾン・ウェブ・サービスのクラウド知識、スキルがあり、全体的に理解できているか」を認定する資格です。

AWS認定

AWSには2020年9月現在で、全12種類の認定試験があり、AWS認定クラウドプラクティショナーはその中で最も基本的な知識が問われる試験区分です。

基礎コース

  • AWS認定クラウドプラクティショナー

アソシエイト

  • ソリューションアーキテクト – アソシエイト
  • SysOps アドミニストレーター
  • デベロッパー

プロフェッショナル

  • ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
  • DevOps エンジニア

専門知識

  • 高度なネットワーキング
  • セキュリティ
  • 機械学習
  • Alexa スキルビルダー
  • データアナリティクス
  • データベース

受験申込

AWS認定を受けるのはまず、https://www.aws.training/でトレーニングと認定のアカウントを作成します。
その後さらに認定用のページにサインインして申込開始です。

申込では試験方法、試験場所、日時を指定します。
試験方法とは試験会場まで行って受けるか、自分で試験に見合う環境を整えてオンラインで受験するかを選択することができます。
試験会場まで行く場合は、場所を選択します。
私は自宅のネット環境に不安があったので試験会場で受けることを選択しました。
オンラインでは事前に試験環境として適しているかの確認をすることができるようです。

次に試験日時を選択します。
私は2020年8月1日に試験を申し込み、同年8月28日午前10時30分開始を指定しました。
場所・時間ともに選択肢が多いので、都市部に在住の方であればある程度自分の都合に合わせられるのではないかと感じました。

その後、登録したメールアドレスに試験についての注意事項等を記載したメールが届きます。
身分証明書が2種類必要であること、登録名と身分証の氏名が一致すること等の注意事項が書かれているのでしっかり読みましょう。

ここで私が一番悩んだこととして、登録名は英語表記であるのに対して、英語表記の写真付き身分証なんて持ってないということでした。
これに関しては、英語表記と日本語表記の違いは全く問題なかったです。
同じく不安に思った方は安心してください。

それでは約1ヶ月後に向けて試験勉強開始です。
勉強法については後ほど紹介します。

試験の様子

私は午前10時30分開始の回に申し込んでいたので、10時10分頃到着しました。 場所は東京都の東銀座・歌舞伎座タワーの会場です。

受付

数人受付に並んでいたので、ソーシャルディスタンスに注意して並んで受付。
スムーズな受付ですぐに順番が来ました。

受付では、本人確認して試験でPC入力時に使う案内シートとメモ、ロッカーの鍵を受け取りました。
本人確認について、案内には自署って書いてあったりコピーって書いてあったので、念のためパスポートやコピーも持って行来ましたが、運転免許証とクレジットカードの現物確認でOKでした。
でも試験会場によるかもしれないので準備しておくに越したことはありません。

受付後10時30分を待たず、すぐ試験室に案内されました。 ちなみに当試験会場はAWS以外の試験も実施している為、試験時間までソファーで待っている人もいました。 心の準備ができたら、ロッカーに手荷物入れて受付の方に声をかけたら入室。

試験開始

着席後ID入力して、3画面くらい注意事項や受験者情報を確認したらすぐ問題スタート。
開始後は、聞かれていることを1問1問しっかり確認しながら丁寧に回答。
一通り見直しまでして、約40分残して終了。

回答終了後、勉強期間とか、どうやって勉強したかとか、設備の良し悪しのアンケートに9問回答後、結果が表示されて終了。
結果は冒頭の通り合格でした。
この時は得点は表示されず、合否の結果だけでした。 あまりにあっさり表示されるので一瞬見逃しそうでした。

試験終了

受付の方に、試験で使った案内シートとメモ、ロッカーの鍵を返却し退場。 ビルを出る前に同じ階から行ける歌舞伎座の屋上庭園で合格の余韻に浸りました。

銀座でランチを済ませ、夕方くらいにスマホからAWS認定の受験履歴見るとすでにスコアレポートを見ることができました。

AWS認定クラウドプラクティショナーの勉強法

それではいよいよAWS認定クラウドプラクティショナーの勉強法について解説します。

AWSの事前知識

まず、勉強法解説の前に私のAWS事前知識を記載しておきます。

  1. 手順書に従って簡単なチャットボットツールを作ったことがある。
  2. 会社のAWSのオンラインセミナーで基本的な知識の解説を聞いたことがある。
  3. 商用のAWSサービスを構築・提供・営業した経験はゼロ。

システムエンジニアを15年以上やってはいますが、主にソフトウェアの開発に従事していたので、システムインフラ系の知識は乏しく、AWSに関してはこの通り初心者で、全くゼロの状態からでも3日で追いつけるレベルです。

AWS認定に向けた勉強法

AWS認定に向けた勉強法①:実際に触ってみる

やはりAWSに関して知識を身につけるにはこれが一番大きいです。
そしてできれば一番最初に言葉がわからない状況で一度やってみて欲しいと思います。

理由は、AWSは本当になんでもできてしまうので、先にいろいろ知識を入れてしまうと、逆にとっかかりにくくなってしまうのではないかと思います。

私も何の知識もないまま手順書をもらってただただ手順通りにポチポチしていただけでチャットボットができました。
使ったのはVPC(ネットワーク)とLambda(コンピューティング)くらいで、ソースコードももらったファイルをアップロードしただけです。

これだけで何がいいのかと言うと、わからないなりにも一度触っておくことで、あとで身に付けた知識と紐づいてくる楽しさが勉強の意欲を掻き立てるのです。

AWS認定に向けた勉強法②:オンライン学習

AWSが主催するオンラインセミナーや、AWSが提供するトレーニングメニューで初学者向けの教材を試聴します。
クラウドの知識やAWSのメリットについては各種サービスの基本的な考え方になる為、しっかり理解します。

個人的には、人間が解説しているセミナーやYouTubeなどを試聴した方が、大事たところの強弱が伝わるのでわかりやすいと思います。

AWS認定に向けた勉強法③:テキストを読む

一通り理解できたらテキストを読みます。
2020年8月時点でのAWS認定クラウドプラクティショナーテキストと言えばコレと言うのを載せておきます。

オンラインセミナーでは語りきれない細かいポイントについて確認します。
注意点は、AWSは常に進化しているので書籍の場合、情報が古くなっている可能性があるので、最新情報を確認しながら進めましょう。

AWSを触れる環境があれば触りながら確認していくと知識の定着につながります。

2020年8月29日にこちらのテキストも発売されました。

1ページ1カテゴリで解説されていてわかりやすいです。
私が受験した翌日の発売!!受ける前に欲しかったー。

AWS認定に向けた勉強法④:ホワイトペーパーを読む

ホワイトペーパーとは、AWS公式の技術情報や基礎知識、ベストプラクティスをまとめた資料です。
無料で公開されていて、Googleで「AWS ホワイトペーパー」で検索すると出てきます。

ただ、文字だらけで眠たくなるので、個人的におすすめの活用方法としては、ある程度知識を身に付けた後で確認のために読むのが眠くもならずいいと思います。

体系的には一番纏まっている資料なので特に次の3つは試験までには一度目を通しておきましょう。

  1. アマゾン ウェブ サービスの概要
  2. AWS Well-Architected フレームワーク
  3. AWS 料金体系の仕組み

 

AWS認定に向けた勉強法⑤:問題集を解く

ある程度知識をインプットできたら練習問題に取り掛かりましょう。
知識を完全に覚えられていなくても自分の苦手分野を知るために早めに取り掛かりましょう。

私が利用した問題集を紹介します。

AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集
created by Rinker

この書籍には130問(65問の模擬試験2回分)が掲載されており、各問題に解説が載っているのでおすすめです。
2020年8月時点でAWS認定クラウドプラクティショナーに関する問題集自体あまり出回っておらず、ネットで検索すると少しヒットしますが、解説がなかったり、答えが怪しい物もあるので、この問題集は貴重でした。

この問題集で全部正解できるようになるまで繰り返しましょう。

他にも優良な問題集が出ているので、できるだけ解説の詳しい問題集で知識習得していくのが良いと思います。

そのほかAWS公式サンプル問題(10問)や模擬試験(20問)もあります。
模擬試験は費用がかかるのと、正解不正解がわからないので私はやりませんでした。
本番試験をイメージするにはいいかもしれません。

AWS認定に向けた勉強スケジュール

AWS認定クラウドプラクティショナー合格までに私が実際に行った勉強スケジュールをご紹介します。

AWS試験申込前

当初あまりAWS認定を受けるつもりがなかったこともあり、事前知識で書いたチャットボットの作成とオンラインセミナーのみです。

AWS試験まで4〜3週間前

前回オンラインセミナーを受けてから申込までに時間が経っていたので、AWSトレーニングとテキストで再度一から知識を見直しました。

AWS試験まで2週間

問題集で知識レベルを確認しました。
大体6割くらいはできるようになっていましたが、7割が合格目安なのでまだまだです。

間違えた問題のテキストを見直したり、実際にAWSを触って、設定できる項目等の確認を行い、ノートにメモしました。

AWS試験まで1週間

最後の追い込みです。
毎日の通勤電車の中では問題集を解きました。
歩いているときはYouTubeの解説チャンネルなどを聴きながら通勤していました。

AWS試験前日〜当日

前日はもう一度問題集を解いて、ホワイトペーパーをみて早めに寝ました。
当日は試験会場までの電車の中でノートにメモしたところだけ振り返りました。

まとめ

私がAWS認定クラウドプラクティショナーを受験し合格した体験記、勉強法についてお伝えしました。

特にやってもらいたいのは以下の3点です。

  1. まず申し込む。
  2. 実際に触ってみる。
  3. 最新情報を確認する。

この記事が少しでも皆さんのAWS認定クラウドプラクティショナー合格の助けになれば幸いです。

また他の試験区分にもチャレンジした時には記録として残そうと思います。

それではまた。